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ファーウェイ、新興国でデジタルアップグレードを加速・支援

2018.03.01

新たな産業環境、協業モデル、ビジネスソリューションが

デジタル経済と社会発展を促進

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は2月25日、Mobile World Congress(MWC)2018に先駆けて開催した「デジタルトランスフォーメーションフォーラム」において、新興市場におけるデジタルアップグレードを加速する同社の取り組みを発表しました。ファーウェイは通信事業者、各国政府、業界パートナー各社とICTインフラ構築に向けた多様なイニシアチブで協業を継続し、新たなサービス導入に向けたエコシステムパートナーシップを拡大するとともに、相対的に低いブロードバンド普及率を背景としたデジタルデバイド(情報格差)を解消する革新的なソリューションを提供していきます。

固定・モバイルネットワークによるインターネットへのアクセスは、近いうちに基本的な権利となるでしょう。2017年時点では、4億5,000万人以上がモバイルからインターネットに接続し、3,000万以上の世帯がブロードバンドサービスを利用しています。しかし、30億の人々は依然としてインターネットにアクセスできない環境にあり、8億7,000万人が携帯電話を保有していません。また、11億世帯がブロードバンド接続を利用できていません。一方で人口が過密する新興市場では、モバイル端末が普及し、1人当たりの国内総生産(GDP)が増加するなか、国民の収入に占める支出の大半が音声とデータ通信サービスに充てられています。こうした状況は、通信事業者に大きな商機をもたらします。今後5年間で新興市場の10億人以上の人々がインターネットに接続するようになり、それに伴って通信トラフィックが5~10倍増加すると予測されています。

一方、通信事業者による新興市場でのネットワーク展開には、インフラストラクチャと業界エコシステムにおける障壁があります。こうした要因により、売上成長率が鈍化し、ネットワーク構築とO&Mコストが上昇します。

ファーウェイ 通信事業者向けネットワーク事業グループ バイスプレジデント 周建軍(ジョウ・ジィエンジュン)は次のように述べています。 「新興市場での計り知れない商機を活かすために、通信事業者はシナリオベースのより優れたサービスを提供し、ROIを加速する必要があります。ファーウェイは3つの主要分野に注力し、通信事業者が自身のネットワークで急増する需要に対応できるよう支援します。当社は業界パートナーと連携して、ICTインフラストラクチャにおいてオープン、協調的、Win-Winを特長とした業界エコシステムを構築し、通信事業者の新たな収益源となるサービスの提供を支援するビジネスソリューションを創出すると同時に、新興市場での生活の質も向上していきます」

新たな産業環境

新興市場では、ICTインフラストラクチャが比較的脆弱なため、政府主導の下でトップレベルの設計と一元的な計画を進め、インターネットに接続されていない地域において産業を支援することが必要です。デジタルデバイドを解消するためには、ICTの発展によってデジタル経済の発展をリードできるよう、業界が今後数年における商機をつかまなければなりません。マレーシアでは政府が近年ICT産業の発展を非常に重視しており、わずか3年で同国のGDPに占めるデジタル経済の割合は17%と世界トップクラスにまで上昇しました。

新たな協業モデル

ファーウェイはエコシステム内で産業パートナーとの協業を通じて新たな協業モデルを推進し、通信事業者による投資回収期間の短縮を支援し、ビジネスの発展とネットワーク構築の好循環を促進しています。また、通信事業者が政府や鉄塔業者の既存の公有資産を活用し、サイトエコシステムの構築、パートナーとの連携によるFTTH業界アライアンスの構築、インフラストラクチャにおける協業を実現できるよう支援します。2017年には、インフラストラクチャへの投資効率を最大化するために、30を超えるインフラストラクチャの業界アライアンスが発足しました。

新たなビジネスソリューション

ファーウェイは、通信事業者と連携して一連の革新的なビジネスソリューションを提供しています。こうしたソリューションを導入することで、主にネットワークのO&M効率の向上、各家庭への迅速なブロードバンド展開、既存ネットワークと公有資産の十分な活用が可能になり、基地局サイトの可能性を引き出し、周波数利用効率を最大化できます。こうしたソリューションはすでに新興市場の通信事業者に利点をもたらしています。

  • 周波数のクラウド化テクノロジーであるCloudAIRは、インドとタイで周波数利用効率を最大化しています。CloudAIRでは、従来の周波数共有ソリューションとは異なり、周波数のクラウド化によって異なる無線アクセス技術で周波数リソースを動的に共有することが可能になります。このソリューションでは、3G/4Gネットワークの迅速な展開を実現し、トラフィックを抑制します。
  • RuralStarソリューションは、アフリカの過疎地のローカルネットワークカバレッジを改善するために開発された太陽光発電システムを備えた無線基地局です。約8,000万人のユーザーがすでに利用しており、今年後半には4万局の基地局のアップグレードが予定され、1億8,000万人にサービスが提供される見込みです。
  • モンゴル、フィリピン、南アフリカ、スリランカでは、WTTxによって最も費用対効果の高いホームブロードバンドサービスが提供されています。モンゴルとモロッコにおける各世帯へのブロードバンド接続率は1年でそれぞれ10%と5%になりました。サウジアラビアとエジプトでは、既存の銅線を使用することでユーザー体験の向上を図る予定です。
  • ケニアではファーウェイのモバイルマネープラットフォームに支えられた金融サービスがソーシャルインクルージョンを進めています。通信事業者はモバイルマネーを活用することで、契約者に基本的な銀行取引を提供し、銀行のない過疎地での包括的な金融サービスを推進しています。

MWC 2018は、2月26日~3月1日までスペイン・バルセロナで開催されています。ファーウェイは、Fira Gran Via のホール1(ブース番号1J50、通信事業者向けネットワーク製品・ソリューション)、ホール3(ブース番号3130、スマートデバイス製品)、ホール4 Innovation Cityゾーン(ワイヤレスXラボ)で展示しています。

詳細は、MWC 2018 特設サイト(英語、www.huawei.com/mwc2018)をご覧ください。

※本参考資料は2018年2月25日(現地時間)にスペイン・バルセロナで発表されたプレスリリースの翻訳版です。