ファーウェイ、イノベーションと知的財産に関する2020年白書を発表
【2021年3月16日、中国深圳(シンセン)】ファーウェイは、深圳市の同本社で開催された「2021年以降のイノベーションと知的財産の見通し」と題するフォーラムで、イノベーションと知的財産に関する2020年白書を発表しました。この白書は、ファーウェイの2010年以前のイノベーションと知的財産管理の歴史に着目したもので、1990年代まで遡る投資および研究開発に関するデータとマイルストーンも含められています。
ファーウェイの最高法務責任者である宋柳平(ソン・リウピン)はフォーラムで、「過去30年に渡る当社のイノベーションの歴史および知的財産の尊重、保護、貢献に関する長期的な取り組みを示すことを目的としています。この白書をもって、ファーウェイが今日の姿に至る過程をご理解いただきたいと思っています」と話しています。

スピーチを行うファーウェイ 最高法務責任者 宋柳平(ソン・リウピン)
ファーウェイは白書の中で、イノベーションへの継続的投資により同社は世界最大規模の特許保有企業になったと述べています。2020年末には、ファーウェイは40,000件以上の特許ファミリーにおいて100,000件の有効な特許を保有するに至りました。
ファーウェイの知的財産権部門長である丁建新(ジェイソン・ディン)は、「創業以来、イノベーションはファーウェイの事業の核となってきました。2020年白書は、ファーウェイもしくはその研究開発およびイノベーション活動が1990年代後半から2000年代初頭に出願した特許を掲載しています」と述べています。丁はまた、ファーウェイの全世界での特許出願数が2000年代初頭の業界の他の牽引役によるものと匹敵しており、今日のファーウェイの成功は長期に渡るイノベーションと研究開発への投資の結果であることを示しているとしました。

ファーウェイ 知的財産権部門長 丁建新(ジェイソン・ディン)
ファーウェイは1995年に中国で初めての特許出願を行い、アメリカでは1999年に初めての特許出願を行っています。2008年には、世界知的所有権機関への特許協力条約下でのファーウェイの特許出願数が初めて世界一となりました。2019年には、ファーウェイは特許認可数においてヨーロッパで2位、アメリカで10位になりました。ファーウェイはまた、中国で最大の特許所有企業となっています。
丁によれば、ファーウェイが受け取る特許許諾料は2019~2021年にかけて12~13億米ドルに上ると予測しています。ファーウェイは、マルチモード5Gスマートフォンの端末あたりの販売ロイヤルティを低く押さえ、1台あたり2.5米ドルとするとのことです。
丁は、「ファーウェイは5G規格への最大の貢献者であり、また特許のライセンシングに関しては公平、妥当かつ差別のないライセンス(FRAND)原則に従っている」と述べています。さらに、「本日発表したロイヤルティレートがより透明性の高い料金体系を提示することで、5G導入における投資判断をしやすくし5Gの普及を加速することを望んでいる」と加えました。
イベントでは世界知的所有権機関前総裁であるフランシス・ガリー(Francis Gurry)氏も、「5Gの標準必須特許に関するライセンス料体系を発表することで、ファーウェイは相互運用性、信頼性と透明性のある競争を実現すると同時に研究開発投資への公正なリターンをもたらす標準規格の広範囲での採用と運用を促進することになる」と述べています。
宋は、ファーウェイは定期的に、ファーウェイのイノベーションにおける活動の周知を目的に、イノベーションおよび知的財産活動をさらに公表していくと述べました。これは、同社が外部に対しさらにオープンで透明性の高い企業となるためのイニシアチブの拡大となることでしょう。
※ 本参考資料は2021年3月16日(現地時間)に中国深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です
ホワイトペーパーのダウンロード: 日本語版(5.79MB)
ファーウェイの特許に関する特設サイト: https://patents.huawei.com(英語/中国語)
本フォーラムの録画再生: https://live.huawei.com/IPR/meeting/en/7667.html(英語)
(日本語通訳付きの動画はこちらから:https://www.facebook.com/huaweijapanpr)