ファーウェイ輪番会長 郭平「アフターコロナ時代、5Gは社会全体のデジタル化を加速させる」
GSMAは本日、中国上海において「GSMA Thrive・万物の発展」と題しオンラインイベントを開催しました。イベントではファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)輪番会長 郭平(グオ・ピン)が「アフターコロナ時代、5Gが飛躍し、デジタルトランスフォーメーションを加速させる」と題して基調講演を行い、業界パートナーとオンライン上の視聴者に向けて、ICT技術による新型コロナウイルス(COVID-19)対策がもたらす社会的な価値を説明するとともに、業界のデジタルトランスフォーメーションにおける5Gの応用事例と未来への展望を紹介しました。郭は以下のように話しています。「5Gの牽引により各業界でのデジタル化は大きく加速する。ファーウェイの次なる重点はパートナーとともに業界での活用に着目していくことであり、弊社の5Gをご利用いただくお客様に対して5Gが持つ価値を解き放つことで、一足先に5G技術がもたらす恩恵を体感していただきたい」

基調講演を行うファーウェイ 輪番会長 郭平(グオ・ピン)
突如巻き起こった新型コロナウイルスの影響の中で、ICT技術はいまだかつてないほどに社会的な価値を示しており、5G、AI、クラウド、ビッグデータに基づき開発された各種アプリケーションが広範に役割を発揮していると郭は指摘します。「オンライン教育、テレワーク、エンターテインメントにより、ロックダウンの影響で在宅を余儀なくされた皆様も自宅で無事に過ごすことができた。コンテナ病院に提供された専門家の遠隔連携は突発的な医療リソース不足を解消した。体温測定、感染症の追跡などの専門的なアプリケーションは感染症の抑制につながっている。この中でGSMAと世界の通信事業者は重要な役割を担っており、接続がもたらす力を提供し続けることで、人々に健康な生活を取り戻し、産業と社会の復興を推進している」
また、ファーウェイがこれからも開放・協業型の標準と業界団体を支援し、世界通信産業の統一性を維持できるように努めていく旨を表明しました。「医療分野であっても、通信分野であっても、グローバルな協業はすべての成功の基盤となる。世界各国のベンダー、研究機関、業界団体の積極的な参加と十分な協議、そして包容力により、技術標準の制定をよりよく進めることができ、世界経済と産業の健全な発展につながる。この度GSMAより公表された『接続を維持するための11項目の政策提案』も効果的に感染症対策における協業を推進するものであり、リソースの統合と推進効率を向上させるものである」
そして、郭は以下のように指摘しました。「現在のICT技術は100年前の電力と同じく、まもなく大規模に各業界に向けて広まることとなる。社会を発展させる重要なイネーブラーとなり、各業界に技術による恩恵をもたらす。今日の5Gは急速に発展しており、商用ネットワークは81社で展開され、GDPベースで72%の経済主体をカバーしている。すでに5Gユーザー数は9000万に到達し、人々のデジタルライフを実現している。5Gの牽引により各業界でのデジタル化は大きく加速する。5Gはエンターテインメント、宿泊、医療、鉱業、港湾、製造など各業界で広範かつ高度に活用されており、成功事例の一部はすでに当該業界全体に向けて大規模に展開されつつある。ファーウェイでは弊社が持つネットワーク、クラウド、AI、端末など各分野の能力を活用し、業界パートナーとの協業を通じて、弊社の5Gをご利用いただくお客様に対して5Gが持つ価値を解き放っていきたい」
以下、講演全文を掲載します。
皆様、そしてオンラインよりご参加の皆様、こんにちは。この度はGSMA Thriveに参加させていただき、大変嬉しく思っております。
新型コロナウイルスの影響により、世界各地では自由に往来することができない皆様も多くいらっしゃいます。本日はオンライン上で皆様とお会いすることとなりましたが、これもICT技術による勤務・生産支援の一つの形です。
感染症の影響は一筋縄では行きませんが、アジア、ヨーロッパの多くの国々ではすでに一番厳しい時期は乗り越えたようです。全世界でもまもなくこの感染症の影響を克服できるものと信じております。
本日はこの場をお借りして、皆様にファーウェイによるアフターコロナ時代に対する見方、特に5Gによる社会全体のデジタルトランスフォーメーションの加速についてご紹介させていただきます。
新型コロナウイルス感染症の発生以降、GSMAと世界の通信事業者は重要な役割を担っており、接続がもたらす力を提供し続けることで、人々に健康な生活を取り戻し、産業と社会の復興を推進しています。
新型コロナウイルス感染症の発生以降、GSMAと世界の通信事業者は重要な役割を担っており、接続がもたらす力を提供し続けることで、人々に健康な生活を取り戻し、産業と社会の復興を推進しています。c.
私たちは医療分野であっても、通信分野であっても、グローバルな協業はすべての成功の基盤であると深く理解することとなりました。ファーウェイはこれからも開放・協業型の標準と業界団体を支援し、世界通信産業の統一性を維持できるように努めていきます。
世界各国のベンダー、研究機関、業界団体が技術及び標準に関連する活動に積極的に参加し、十分な協議を行い、そして包容力を持つことで技術標準の制定をよりよく進めることができ、世界経済と産業の健全な発展にもつながります。
将来に向けて、GSMAは5Gが一部地域の経済復興のバックボーンになるとしていますが、まさにその通りであり、私たちとしてもそのビジョンの実現のために努力していく所存です。
感染症の影響下で、ICT技術はいまだかつてないほどに社会的な価値を示しています。感染地域にいらっしゃる皆様にとって、無事を知らせる簡単な電話も、親しみを込めた数分間のビデオ通話も非常に大きな意味を持ちます。
ですが、これはこの業界での基本的な接続の保証に過ぎません。それ以上に重要なことは、5G、AI、クラウド、ビッグデータに基づき開発された各種アプリケーションがより大きな役割を発揮していることです。
オンライン教育、テレワーク、エンターテインメントにより、ロックダウンの影響で在宅を余儀なくされた皆様も自宅で無事に過ごすことができました。コンテナ病院に提供された専門家の遠隔連携は突発的な医療リソース不足を解消し、体温測定、感染症の追跡などの専門的なアプリケーションは感染症の抑制につながっています。この度の感染症の影響下において、ICT技術はいまだかつてないほどに社会的な価値を示しているのです。
韓国は感染症対策と生産復帰に関して優れた成果をあげています。以前にも韓国は69日間で5Gユーザー数を100万にまで到達させており、ICTインフラストラクチャが整備されていたということができます。そしてこの度の感染症対策の成功の中で、それにも増して不可欠だったのは効果的な活用です。
数年前から韓国では他の感染症から得られた経験を総括しており、法律を制定することで、特定データとローミングデータを活用した感染症症例の追跡を実現しています。その結果、初期段階から感染症の拡大を効果的に抑制することができました。
新型コロナウイルス感染症の発生後、5GなどICT設備を活用し、短時間のうちにスマート医療を強化することで遠隔診療、AIインテリジェント介護などを実施しており、良い成果をあげています。
韓国政府は5Gを利用する非接触型産業「UNTACT」の発展を奨励し、生産復帰を支援しました。厳しい状況下においても、第一四半期GDPは前年同期比1.3%の成長を実現しています。生産復帰の過程でモバイル業界、特に5Gには急激な成長が見られました。
感染症の時勢ですが、5Gが多くの価値あるアプリケーションを支える姿も見てきました。私に言わせると、これは100年前の電力のように見えます。
875年、フランス・パリでは鉄道駅に照明が灯り、1879年にはアメリカ・サンフランシスコで電力輸送の初の実験が行われました。それを起点に、電力は照明という役割だけではなく家電と工業設備にも利用されるようになり、各業界での生産に巨大な変化を生み出しました。人類は電気の時代に突入したのです。
モバイル通信業界を振り返れば、これまでの3、40年間のうちに人と人を結ぶ接続の問題はほぼ解消されたと言えます。今日の5Gは急速に発展しており、商用ネットワークは81社で展開され、GDPベースで72%の経済主体をカバーしています。現在のICT技術は100年前の電力と同じく、各業界に向けて広まることとなります。社会を発展させる重要なイネーブラーとなり、各業界に技術による恩恵をもたらすのです。
5Gはすでに各業界でも広まりを見せています。ご存知の通り、現在5Gで最も成熟している分野はeMBB(高速大容量)です。そして業界とのコミュニケーションを通じて見えてきたことは、多少の環境への適応作業を行うだけで、業界の多くのニーズを満たすことができるということです。
鉱業を例にとれば、中国山西省・新元炭鉱では地下534mの深さを持つ坑道に5Gネットワークが構築されました。炭鉱の坑道に求められる条件は複雑であり、データのアップロードとダウンロードにも高い要求が存在しています。これまでは帯域幅の制限により、地下にある数百のセンサーは観測を行うことはできるものの、リアルタイムでのモニタリングを行うことはできませんでした。
現在では発破にも耐えられる5G設備が導入され、地上と地下を結ぶ高解像度ビデオ通話が実現しています。マルチチャネルハイビジョン動画の同時伝送、機器の遠隔制御など革新的な活用が行われており、地下の様子もまるで地上にあるかのように確認できるのです。これは以前には全く実現不可能なことでした。
今後炭鉱では採掘の無人操作、輸送車両の無人運転など多くのイノベーションが期待されています。炭鉱の収益性を向上させるとともに、作業員の作業環境改善にもつながり、中国だけでも5,300の炭鉱が存在するわけですから、非常に大きな空間が業界に存在しているのです。
5Gの導入が先行して行われた業界では、すでに複製化の動きも始まっています。デジタル港湾もその一例です。中国寧波市の舟山港は世界最大の港であり、最も早い段階から5G技術を生産システムに導入しています。
舟山港ではすでに初期段階の「5Gスマート港湾」が建設されており、ガントリークレーンの操作では5Gによる遠隔操作が普及しています。90%の操作は機械によって行われ、操縦者が行う操作はコンテナを掴み、下ろすという2つの操作だけとなりました。かつては1人につき1台のガントリークレーンしか操作できませんでしたが、現在では操縦者1人で4~6台のガントリークレーンを操作することができ、生産・運用効率が大きく向上しています。ICT技術の導入により、舟山港では10年間で25億元の生産コストが削減されると見込まれています。
現在、中国ではアモイ港、上海洋山港、青島港、天津港など大型港湾ですでに大規模展開が開始されており、また5G無人コンテナトラック、5Gインテリジェント貨物仕分、ドローン検査などの活用も進められています。世界には4300以上の港があり、従来型のガントリークレーンだけを見ても約3.5万台存在します。ICT技術にとって、港湾においても将来への巨大な空間が広がっているのです。
インテリジェント製造もすでに長年実施されていますが、次第に新たなベンチマークとなる活用例が見えてきました。飛行機の製造は製造業の花形と言えますが、ヨーロッパ、そして中国の企業では製造の積極的なインテリジェント化が進んでいます。
ここではマシンビジョンに関連するケースをご紹介いたします。飛行機の機体の製造のためには多くのカーボンファイバー素材が必要となり、70層にもなる素材の積み重ねが行われます。各層の接合部に許される隙間は2mm以下であり、これまで人の手による検査では各層の検査に40分の時間が必要でした。基準を満たさない場合は再度接合をする必要があります。人の手による検査では時間も手間もかかる上に精度に問題を抱えており、物資の無駄遣いも見られました。
中国商用飛機(COMAC)では5G+AIによる「インテリジェントアイ」検査を導入し、検査時間は40分から1分以内にまで短縮され、90%以上の無駄の削減にもつながりました。エアバスでもデジタル化組立を実現し、感染症期間における遠隔デリバリーを実現しただけではなく、納期の大幅な短縮にも成功しました。業界でのインテリジェント製造にかかわる新たなベンチマークが出現し続けています。
ここまでご紹介したように、5Gの牽引により各業界でのデジタル化は大きく加速していきます。
ファーウェイの次なる重点はパートナーとともに業界での活用に着目し、業界のために価値を創出することです。弊社が持つネットワーク、クラウド、AI、端末など各分野の能力を活用し、弊社の5Gをご利用いただくお客様に対して5Gが持つ価値を解き放つことで、一足先に5G技術がもたらす恩恵を体感していただきたいのです。
業界パートナーの皆様とともに、万物が発展する時代を迎えることを期待しております。
皆様ありがとうございました。
※本参考資料は2020年6月30日(現地時間)に中国上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。