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ファーウェイ、LGユープラスとともに 5Gの3つのユース・シナリオを想定した試験を完了

2016.12.07

最大通信速度31 Gbps、0.5ミリ秒の遅延、セル単位でのmMTCを実現

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)と韓国の通信事業者であるLGユープラスは11月30日、高度モバイル・ブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(uRLLC)、大量のマシンタイプ通信(mMTC)の3つのユース・シナリオに基づき、第5世代移動体通信(5G)技術に関する一連の共同試験を完了し、最大31 ギガビット/秒/セルの通信速度、0.5ミリ秒未満の遅延、単一セルでのmMTC接続を達成したと発表しました。

       

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの新たな没入型サービスが登場するなか、未来の移動体通信にはギガビット・クラスの通信速度の提供が求められています。通信事業者は、低周波数帯に比べより多くの連続した周波数リソースを確保できるミリ波帯を活用することで、都市部の人口密集エリアでも大規模なネットワーク容量と優れたユーザー体験を提供することが可能となります。今回のファーウェイとLGユープラスの共同試験では、高周波数帯とMassive MIMO技術により最大31 ギガビット/秒/セルの通信速度を達成し、周波数利用効率の大幅な向上が確認されました。

5Gでは、超広帯域が求められるeMBBに加え、自動運転やIoTなどのアプリケーションに対応するuLLCとmMTCを実現するなど、多様なサービス要件に対応する必要があります。2社は共同試験において5G New Radioの主要技術を検証し、TTI短縮とfiltered-OFDM(f-OFDM)を同時に利用することで、0.5ミリ秒まで遅延を短縮しました。また、SCMA (Sparse Code Multiple Access )を採用することで、mMTCでセルあたりの接続数の大幅な増加が可能になりました。

韓国のLTEサービスを牽引するLGユープラスは、LTEネットワーク上での5G技術の迅速な展開と導入に向けて意欲的に取り組んでいます。同社とファーウェイは今後、CloudRANアーキテクチャに基づき、LTEと5Gのデュアル接続の試験を実施する予定です。クラウド化されたRANアーキテクチャでは、コントロールとベアラを分離することができます。そのため、コントロール・プレーンのデータを既存のLTEネットワーク側で処理することでシームレスかつ一貫したユーザー体験を保証すると同時に、ユーザー・プレーンのデータはLTEと5Gネットワークに分散させることでユーザー体験と通信速度を向上します。

LGユープラス バイス・プレジデントであるカン・ジュンホ(Kang Jung Ho)氏は次のように述べています。「LGユープラスは価値の最大化とユーザー体験の向上を通じて、お客様により良く新しい生活を創出することに注力しています。当社は2018年までに韓国のユーザーに5Gサービスを提供したいと考えており、ファーウェイのイノベーションに対する知見や豊富な経験が当社の目標達成をサポートしてくれるでしょう」

ファーウェイ ワイヤレス・ネットワーク部門バイス・プレジデントの甘斌(ガン・ビン)は次のように述べています。 「当社は5Gの高周波数帯の分野で豊富な知見と経験を有しており、継続的なイノベーションに向けて投資を行っています。当社は今後もLGユープラスとの協業とパートナーシップを強化し、5Gの実現に向けてイノベーションを継続していきます」

ファーウェイとLGユープラスは、5G技術に関する覚書を締結して以来、緊密に協力して2018年までの5G商用化前の利用に向けて準備を進めています。両社の計画的な取り組みとして実施された一連のフィールド試験は、将来の5G商用展開においても重要なマイルストーンとなります。

※本参考資料は2016年11月30日(現地時間)に韓国・ソウルで発表されたプレスリリースの翻訳版です。