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チャイナ・テレコム上海とファーウェイ、ネットワーク・スライシング・ソリューションを活用したトライアルに成功

2016.12.02

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)とチャイナ・テレコム(中国電信)上海は11月23日、実験局においてアクセス・ネットワークのスライシング・ソリューションの適用に成功したことを発表しました。家庭や企業、キャンパスをつなぐアクセス・ネットワークのスライシングを可能にするこのソリューションは、ネットワーク全体の利用効率、新サービスのプロビジョニング速度、ネットワークのセキュリティと信頼性を向上し、通信事業者が単一のネットワークであらゆる種類の通信サービスを提供できるよう支援します。

大手企業向け専用線、家庭向け、キャンパス向けなど、多様なアクセス・ネットワークの利用者を抱えるチャイナ・テレコム上海は、継続的な顧客基盤の増加に伴い、マシン・ルームの確保、消費電力の増加という課題に直面しています。ファーウェイはこうした課題を解決するため、新世代の大容量・分散型スマート・プラットフォームである「OLT MA5800」をベースに、同社初のアクセス・ネットワークのスライシング・ソリューションを開発しました。

このネットワーク・スライシング・ソリューションは、各サービスでOLTのハードウェアを共有することを可能とする一方で、各サービス・セグメントは相互に分離するため、通信事業者は各サービスの信頼性とネットワーク・セキュリティを保証しつつ、マシン・ルームの設置面積や消費電力を削減することができます。また、物理リソースを需要に応じて各セグメントにフレキシブルに割り当て、それぞれを独立して管理することが可能です。

チャイナ・テレコム上海のバイス・チーフ・エンジニアである張軍(チャン・ジュン)氏は次のように述べています。 「従来のOLTはすべてのサービスのアクセスには対応していませんでした。ネットワーク・スライシングによって、サービスの分離が可能になると同時に、リソース活用も最適化できます。そのため、当社はギガビット・ネットワーク上でMA5800を採用しました。ネットワーク・スライシングはクラウド化に向けた当社の最初のステップであり、当社の関連技術標準にもいずれ盛り込まれる見込みです。今後も当社はファーウェイと協力し、ネットワーク・スライシングのさらなる最適化を進めていきます」

ファーウェイ アクセス・ネットワーク・プロダクトライン プレジデントの王正安(ジェフ・ワン)は次のように述べています。 「チャイナ・テレコム上海とネットワーク・スライシングにおいて協力し、継続してイノベーションを進められることを嬉しく思います。このネットワーク・スライシング機能によって、異なる複数のサービスを単一のネットワーク上で独立して実行、運用、保守、管理ができるようになり、通信事業者は通信機器の稼働率を向上すると同時に、O&Mコストを削減することが可能となります」

ネットワーク・スライシングは、ギガビット・ネットワーク時代の発展を促進するカギとなる技術です。世界のアクセス・ネットワーク市場を牽引するファーウェイは、今後も継続して新たなテクノロジーの標準化と製品化におけるイノベーションを進め、通信事業者がクラウド時代に求められるフル・サービスに対応したアクセス・ネットワークを構築し、未来指向のすべてがつながったギガビット・ワールドを実現できるように支援していきます。

※「OLT MA5800」については、10月26日付プレスリリースもあわせてご参照ください。

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※本参考資料は2016年11月23日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。