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ファーウェイ、新世代屋内モバイル・ブロードバンド・ソリューションLampSite 3.0を発表

2016.12.01

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、GSMA1 およびGTI2 と共催した移動体通信技術に関する一大イベント「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」(11 月24 日、25 日、幕張メッセ)において、新世代の屋内モバイル・ブロードバンド・ソリューション「LampSite 3.0」を発表しました。このソリューションは、通信事業者および企業によるデジタル変革の加速や屋内環境における新しいデジタル経済の構築を支援します。

     

LampSite 3.0を発表するファーウェイ スモールセル・プロダクトライン プレジデント 彭紅華(ペン・ホンファ)

CloudRAN統合アーキテクチャに基づくLampSite3.0は屋内の大規模、中規模、小規模環境をカバーする総合モバイル・ブロードバンド・ソリューションで、LampSite 3.0 ProとLampSite 3.0 Liteがあります。

LampSite 3.0 Proは、RF技術のボトルネックを解消し、全周波数帯をサポートします。これにより、屋内デジタル・ネットワークを複数の通信事業者で共用する状況に対応可能とします。より柔軟なキャリア・アグリゲーション、分散型MIMO、256QAM変調にも対応するLampSite 3.0は、第5世代移動体通信(5G)へのスムーズな進化も実現します。

また、LampSite 3.0 Liteは業界初となるエンド・ツー・エンドのCloudRANベースの無線ソリューションで、リソースの一元的な協調とサービス・プロビジョニングの自動化により、屋内でのネットワーク展開の効率を劇的に向上します。また、このソリューションを利用すれば、施設オーナーが自らネットワークを構築することも可能です。

ファーウェイは過去3年間、屋内施設のデジタル化というコンセプトを提唱し、パイプライン、サービス、オペレーションのデジタル化を通じて、世界各国の通信事業者による屋内施設でのネットワーク品質とユーザー体験の飛躍的な向上を支援してきました。

この屋内デジタル化ソリューションは、ホットスポットのデータ・トラフィックの潜在能力を効果的に解放すると同時に、通信事業者の屋内ネットワーク構築時間を短縮し、保守コストを削減します。また、ネットワーク容量の開放や付加価値サービスのイノベーションを実現するほか、ネットワーク構築の投資産出比率を継続的に向上することが可能です。

たとえば、北京首都国際空港では、2,200台のLampSiteの展開をわずか3か月で完了しその後24か月でモバイル通信トラフィック量は最大67倍にまで増加しました。また、バルセロナで開催されたMobile World Congress 2016のメイン会場にLampSiteを展開したところ、1日の平均トラフィック量が16倍に跳ね上がりました。こうしたデジタル屋内ネットワークを構築した通信事業者はほとんどの場合において、2年以内に投資を回収できています。

LampSite 1.0から2.0、そして現在の3.0に至るなかで、ファーウェイは以下の3つの基準からカギとなる方向性を再定義し、通信事業者や企業がデジタル変革を加速できるよう支援します。

ユーザー体験: LampSite 1.0では屋内ネットワークをエンド・ツー・エンドのデジタル・ネットワークにアップグレードすることで高精細の動画サービスにどこからでもアクセスできるようにし、LampSite 2.0ではソフトウェア定義の無線技術を用いてユーザーの通信速度を1ギガビット/秒まで高速化することで超高精細の2K動画サービスをどこからでも利用できるようにしました。今回発表したLampSite 3.0では、マルチバンド同時利用と分散型MIMOなどの革新的な技術を用い、ギガビット・クラスのユーザー体験にまで向上することで、4K動画、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)などの新しいビジネスをサポートします。

サービスの境界: LampSiteは、バージョン2.0からデジタル機能のオープン・プラットフォームを通じて屋内セルラー・ネットワークに基づいた正確な位置情報サービスを提供しています。この機能により、インテリジェント・ショッピング・モールやインテリジェント・エアポートなどへの応用が可能となり、通信事業者が従来のB2Cサービスに加え、B2V(Business to Vehicle:自動車向け)サービスへ参入することを可能としました。今回のLampSite 3.0では、高精度の屋内セルラー位置測位、屋内IoT、ビッグデータなどの技術革新により、通信事業者によるビジネスの可能性をB2VにくわえてB2H(Business to Household:家庭向け)の分野にまで拡大します。

産業エコシステム: LampSite 3.0は、最大240MHzの全帯域機能を業界で初めて実現しました。これにより、デジタル屋内ネットワークを複数の通信事業者で共用することが可能になり、さらに多くのプレイヤーが屋内デジタル・インフラの構築に参加できるようになります。

ファーウェイ ワイヤレス・ネットワーク プロダクトライン 最高マーケティング責任者の周躍峰(ピーター・ジョウ)は次のように述べています。「LampSite3.0は、ファーウェイの無線の歴史上のマイルストーンです。LampSite3.0には、屋内モバイル・ブロードバンド分野におけるファーウェイの長年にわたる技術革新の多くが活用されています。LampSite3.0を利用すれば、世界の通信事業者はあらゆるシナリオに対応した屋内デジタル・インフラを短時間で構築できるようになります。また、その他の産業がモバイル産業の垣根を越えて、屋内施設におけるデジタル経済に参画することを可能とします」

ファーウェイのLampSite3.0ソリューションは、2017年下半期に全世界でリリースされる予定です。

※1 GSMA:移動体通信産業における世界的な業界団体「GSM Association」の略称。1995 年に設立され、移動体通信事業者を中心に220 か国から1,050 社以上が参加する。

※2 GTI:移動体通信産業においてLTE TDD の普及を推進する団体「Global TD-LTE Initiative」の略称。2011 年設立。

本参考資料は2016年11月25日(現地時間)に日本・東京で発表されたプレスリリースの翻訳版です。