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ファーウェイ、Massive MIMOを用いた商用サービスを大型イベントで提供

2016.11.25

ソフトバンクの協力のもと、日本初となるNB-IoT技術を活用したスマート・パーキングのデモも実施

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、11月24日から幕張メッセで開催中の移動体通信技術に関する一大イベント「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」において、ソフトバンク株式会社の協力のもと、5Gの有力な要素技術の一つであるMassive MIMOを用い、混雑時でLTEの10倍に相当する平均スループット400メガビット/秒/セルの商用サービスを披露しました。本フォーラムではこのほかに、2017年から本格的な商用化が期待されるIoT向け通信技術であるNarrow Band IoT(NB-IoT)を活用した日本初のスマート・パーキング・ソリューションのデモンストレーションも実施しました。

Massive MIMOは、大量のアンテナとビームフォーミングなどの技術により、ユーザー一人ひとりに専用の電波を割り当てることで、通信速度が遅くなりがちだった駅や繁華街などの人が多く集まる場所でも快適なモバイル通信を実現します。今回のフォーラムでは、このMassive MIMOをソフトバンクグループのWireless City Planning 株式会社が保有する2.5GHzのTDD(AXGP)商用ネットワーク上で20MHzの周波数帯を利用し、最大620メガビット/秒/セルのスループットを達成したほか、平均でも混雑時でLTEの10倍に相当する400メガビット/秒/セルを実現しました。フォーラム開催期間中に屋外で行われたフィールド・デモでは、1,500人を越える世界各国の来場者に屋内展示場の様子をライブ中継したハイビジョン映像やVRグラスを使った見学をご覧いただきました。基地局キャパシティと周波数利用効率が著しく改善された今回のフィールド・デモは、世界で広がるMassive MIMOの商用化を後押しすると期待されます。

本フォーラムではまた、エンド・ツー・エンドのNB-IoTソリューションを活用してスマート管理を実現したパーキング・サービスも披露しました。センサーとNB-IoT対応の通信モジュールを搭載した車両検知器を設置した駐車場では、リアルタイムで駐車スペースの利用状況を把握でき、さらに、スマートフォン・アプリを利用して駐車場の検索、予約、支払いが可能な様子を紹介しました。このソリューションを採用することで、駐車場探しの時間の大幅な短縮や利用者の不満の解消にもつながり、社会にも事業者にも大きなメリットをもたらすものと期待されています。

ファーウェイは今後も、各国の通信事業者とともにそれぞれ市場にあった移動体通信技術の進化を目指し、多様な産業との協業や共同イノベーションを強化していきます。また、より多くのユーザにユビキタスかつ質の高いモバイル接続サービスを提供していきます。