ファーウェイ、オープン・イノベーション・プログラムにより、イノベーションを有形資産に変える
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は11月2日、「ファーウェイ・イノベーション・デイ アジア・パシフィック」(オーストラリア・シドニー)において、同社のオープン・イノベーションに向けた取り組みである「ファーウェイ・イノベーション・リサーチ・プログラム(HIRP)」に、現在までに20か国以上の300を超える大学が参加し、世界各地で1,200以上の研究プロジェクトに資金を提供したことを明らかにしました。
世界の有力大学とのパートナーシップを促進する本プログラムは、アジア太平洋地域では日本、オーストラリア、韓国、シンガポールで開始されており、2人のノーベル賞受賞者のほか、米国電気電子学会(IEEE)と米国を中心としたコンピュータ関連国際学会であるACM(Association of Computing Machinery)に所属する100人以上のフェロー、世界各地の数千人に及ぶ学者や専門家が参画しています。現在、ファーウェイはこうした研究者たちと技術革新に取り組んでおり、産業界、学術界、研究者コミュニティを横断するオープンなエコシステムを創出するとともに、イノベーションを有形の資産に変え、産業の発展を推進しています。
共同イノベーションやオープンな協業を推進する長期視点でのイノベーション・メカニズムである本プログラムのもと、ファーウェイは世界各地で資金提供を予定する研究テーマを毎年公表し、ICT分野の最前線で議論されている技術要件、課題、アイデアを学術関係者と共有しています。ファーウェイのアカデミック・パートナーとなる研究者は、個々の重点研究分野と専門分野に基づいてテーマを選択し、ファーウェイがそれに対して資金提供と支援を行います。こうすることで、ファーウェイと研究者はそれぞれの強みを最大限に活かして技術革新を進め、産業界、学術界、研究者コミュニティを横断するオープンなエコシステムを構築していきます。
本プログラムでは、これまでに無線通信、光通信、クラウド・コンピューティング、メディア技術、エンジニアリング技術、サイバー・セキュリティ、ハードウェアとソフトウェアの各分野において大きな成果が生まれており、その一部がファーウェイの製品でも活用されています。
ファーウェイ・オーストラリアの会長であるジョン・ロード(John Lord)は次のように述べています。 「ファーウェイがオープンな協業を進める上で、大学や研究機関は重要なパートナーです。また、基礎技術の源泉であり、当社プラットフォームの革新を支える重要な存在です。オープンなイノベーションに向けた大学や研究機関との協業は、ファーウェイにとって重要な戦略オプションとなっています」
さらにロードは次のように述べています。 「ファーウェイと学術界との協業は、両者がそれぞれの強みを活かして持続的な技術革新を進めるプロセスとも言え、このプロセスを通じて双方が知見を共有することができます。ファーウェイは学術界から基礎技術を得、学術研究者は産業界から多くの暗黙知を獲得します。こうした産業界との協業が学術研究に価値をもたらすことは、イノベーションに関する理論や実証研究からも明らかです」
ファーウェイ・オーストラリア会長 ジョン・ロード
ファーウェイは引き続き、世界各地の学術研究者と協力し、産業界と学術界双方における技術的課題を解決していきます。すでにフェローなど高いレベルの自社研究人材の多くがアカデミック・パートナーとの協業に参加しており、今後もともに産業に関する知見を共有し、環境面の制約を明確にし、技術的ソリューションに対して包括的で深い議論を行っていきます。また、実装と検証環境の提供やプロジェクト管理により、技術的イノベーションを有形の資産へと変えていきます。
「ファーウェイ・イノベーション・リサーチ・プログラム(HIRP)」は1999年に創設されました。「ファーウェイ・カレッジ・ファンド」という名で呼ばれていたこのオープン・イノベーション・プログラムは、イノベーションを通じてすべてのものを価値創出の基礎とし、発展につなげるというファーウェイの理念を踏まえるとともに、価値革新の概念を広げるため、2010年に改称されました。
※本参考資料は2016年11月2日(現地時間)にオーストラリア・シドニーで発表されたプレスリリースの翻訳版です。