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ファーウェイ・ベトナム

2018.07.06

著しい発展を遂げた社会をつなぎ続けた20年

世界170か国以上で事業を展開するファーウェイ。このコーナーではその中から毎回1つの国を取り上げ、各国の通信事情や市場の動向、ファーウェイの事業展開や社会貢献活動について、現地の広報部員に聞きます。

ファーウェイ・ベトナム

設立:1998年
所在地:ハノイ、ホーチミン
従業員数:約175名、うち85%以上が現地採用(2018年5月現在)

ベトナムの通信事情

固定電話加入者数・普及率 : 560万人・6.0%
携帯電話加入者数・普及率 : 1億2,900万人・139%
インターネット普及率(利用者ベース) :54.2%
固定ブロードバンド加入者数・普及率 : 910万人・9.8%(ベトナム情報通信省調べ、2016年現在)
主要通信事業者 : ベトテル(Viettel)、VNPT、モビフォン(MobiFone)、ベトナモバイル(Vietnamobile)、ジーテル(GTel)

今回登場するのは…

ファーウェイ・ベトナム 渉外・広報本部 広報マネージャー
ダン・キム・ロン(Dang Kim Long)

経済学、国際法、情報技術の学位と弁護士資格を持ち、PRコンサルタント、『PCワールドベトナム』誌記者、ベトナム情報通信省が発行する広報紙のエディターと広報責任者を経て、2012年にファーウェイに入社。ジャーナリストとしての経験とICTの知識を活かし、中国企業に風当たりの強かったメディアや政府関係者との関係構築に尽力してきた。同僚は自分より年下がほとんどだが、業務内外の交流を通じてファーウェイの企業文化や技術動向など彼らから多くを学び、成長を感じている。「よく働き、もっとよく遊べ」をモットーに、多忙な中でも旅行や読書、テニスやゴルフなどのスポーツを楽しむ。


Q. ファーウェイ・ベトナムは今年、設立20周年を迎えましたね。

A.  はい。この20年間、ベトナムは毎年5~7%の経済成長率で発展し、大きな変化を遂げてきました。2009年には携帯電話の普及率が100%を超え、ここ数年はIT産業が急速に成長して、ソフトウェアのオフショア開発拠点としても注目されるようになりました。ファーウェイはこの間、国営のベトテルやVNPTを含めすべての主要な通信事業者とともに、固定回線から2G、3G、4Gのモバイルネットワークまで、国内のICTインフラの進展をサポートしてきました。その過程で、エンジニアリングパートナーをはじめ多くの現地企業と密接に協業し、雇用の創出にも寄与しています。昨年は2016年度のハノイ市の財政への貢献に対し、市から表彰を受けました。2016年の同市への納税額は前年比58%増の960億ベトナムドン(約4億5,120万円)で、高額納税企業上位30社の1社となっています。

ベトナムのこうした成長を支えてきた20年の間、ファーウェイは一貫して人々をつなぎ、お客様のために価値を生み出すことに注力してきました。その理念を伝えるため、設立20周年にあたって発表した動画シリーズでは「変わらないもの」をテーマとし、アオザイフォーといったベトナムの伝統文化を題材に、時代を超えて幸福がもたらされる瞬間を描きだしています。

20周年を記念して作成した動画シリーズでは、アオザイやフォーといった伝統文化を題材に、時代の変化を経ても変わらない幸福を描きだしている

Q. 近年のデジタル化の進展について教えてください。

A. 経済の発展とともに急速な都市化が進んでいるベトナムでは、スマートシティが早くから重要なトピックとなっていました。ホーチミンは2025年、ハノイは2030年を目標にスマートシティ化を実現するプランを発表しており、道路の渋滞をリアルタイムで確認できるアプリや、スマートフォンで駐車スペースの検索や支払いができるスマートパーキングが導入されているほか、学校や医療システムのデジタル化も進められています。
一方で、従来からの主要産業である第1次産業にもデジタル化の波は訪れています。例えば水産業では、通信事業者の主導により、養殖場にセンサーを導入して魚介類の生育状況をモニタリングする取り組みが始まっており、生産量の向上を実現しています。

Q. 端末事業の状況はいかがですか?

A. 2016年に人気歌手ミー・タムをブランドアンバサダーに起用して『GR5』を発売して以来、エントリーモデルからミドルレンジの機種を中心に投入してきましたが、昨年はインカメラとアウトカメラにそれぞれデュアルレンズを搭載した『HUAWEI nova 2i』で注目を集め、今年はその後継機『HUAWEI nova 3e』と、国内初のライカカメラ搭載機となる『HUAWEI P20 Pro』を発売しています。ベトナムではSIMフリー端末が主流で、2台以上所有するコンシューマーも多く、端末事業はファーウェイにとって伸びしろが大きい市場といえます。

昨年発表した『HUAWEI nova 2i』のプロモーションでは、人気歌手のロッカー・グエンをブランドアンバサダーに起用

Q. ベトナムでは現地採用率が85%以上と現地人材の活用に力を入れていますが、人事面ではどのような取り組みを行っているのですか?

A. 採用にあたっては、ベトナム国家大学など主要な大学においてキャリアワークショップを随時開催し、社員の交流を通じて学生にICT業界やファーウェイでの仕事について知ってもらう機会を作っています。ベトナムと中国は地理的、文化的に近いこともあり、現地採用の従業員と本社から来る中国人スタッフとはコミュニケーションが取りやすく、職場は働きやすい雰囲気です。私のチームもあとの2名は中国人ですが、1人はベトナム語が話せるので、互いに現地の情報と本社からの情報を共有しあいながら円滑に仕事ができています。上級管理職にも現地社員を数多く登用することで、若手社員がしっかりとキャリアパスを描けるとともに、ベトナム社会に根差した事業経営の実現につながっています。

Q. 人材育成はCSRの柱にもなっていますね。

A. はい。情報通信省と共同で2009年から2010年の2年間で総計33億ドン(約1,551万円)の奨学金を216名の学生に給付したほか、2015年からはグローバルで実施している『Seeds for the Future』 によって国内の優秀な学生にファーウェイ本社での研修の機会を提供しています。ファーウェイはこうしたベトナムにおけるICT人材育成の取り組みに対し、2017年から2019年の3年間で450億ドン(約2億1,150万円)を投資することを約束しています。

また、2013年と2015年には教育訓練省との共催で大学生を対象とした「モバイルアプリイノベーションコンテスト」を開催しました。2015年には183件の応募の中から、スパムや迷惑広告をブロックするアプリを開発したハノイ工科大学の学生に最優秀賞を、交通状況をチェックできるアプリを開発したレクイドン工科大学の学生と英語学習アプリを開発したチームに優秀賞を授与しました。ベトナムからは国内で人気のメッセージングアプリ『Zalo』や世界中でヒットしたゲームアプリ『Flappy Bird』など、多くのアプリが生まれています。アプリイノベーションコンテストは未来のアプリ開発者の育成につながる取り組みとして高く評価されています。

2015年に開催した「モバイルアプリイノベーションコンテスト」には独創的なアプリのアイデアが多数集まった

Q. その他にはどんなCSR活動を行っていますか。

A. 他の発展途上国と同様、ベトナムでも地域や収入によるデジタルデバイドが重要な課題となっています。これに対する情報通信省の取り組みに協力する形で、ファーウェイはこれまでに地方部の学校や障害者向けの職業訓練センターなどにパソコンやタブレットを寄贈し、ICTへのアクセスとトレーニングの提供に貢献してきました。
発展するベトナムの社会において、人と人、人とモノ、モノとモノとをつなぎ続けてきた20年。ファーウェイはこれからも「つながる」ことから生まれる人々の幸福の実現を支えていきます。

2017年6月にはベトナム中部のナムチャーミー県にファーウェイ製タブレット50台を寄贈。同県は高麗人参の一種で希少な漢方薬資源であるベトナムニンジンの産地として知られ、タブレットはそのPRコンテンツの作成や配信にも役立てられるという

※1ベトナムドン=0.0047円換算