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『HUAWEI CONNECT 2017』

2018.01.22

「Grow with the Cloud」――クラウドでの成長によって実現するデジタル変革

9月5日～7日、中国・上海で開催された世界のICT業界に向けたファーウェイ最大規模のイベント『HUAWEI CONNECT 2017』。2年目となった今年は、上海新国際博覧中心（エキスポセンター）と市内2か所のホテルを会場に、200以上の国・地域から3万3,000人以上が参加。ICT業界のエキスパートやさまざまな産業でデジタル化を牽引するリーダーたちが登壇した基調講演のほか、200を超えるテーマ別セッションで、ICTの進化の方向性を探り、クラウドによる新たな成長への道筋を切り拓くべく活発な議論を行いました。

「世界5大クラウドの1つを構築する」ファーウェイのクラウド戦略

開幕にあたって、ファーウェイ輪番CEO兼取締役副会長の郭平（グォ・ピン）は「クラウドでの成長――インテリジェントな世界を実現する（Grow with the Cloud: Enabling an Intelligent World）」と題した基調講演に登壇し、ファーウェイが中国国内で展開するパブリッククラウドと、各国でパートナーとともに構築してきたクラウドサービスに引き続き注力し、将来的に5つに集約されると予想される世界のクラウドサービスの1つを目指すと語りました（写真1）。

企業向けAIなど、デジタル変革を加速する新ソリューションを発表

会期中、ファーウェイはデジタル変革を加速する新たなソリューションの数々を発表しました。ファーウェイクラウド事業ユニットおよびITプロダクトライン担当プレジデントの鄭葉来（チェン・イエライ）が発表した（写真2）企業向けインテリジェンス（Enterprise Intelligence、EI）ソリューションは、企業が求める複雑なアプリケーションでAIを活用するためのクラウドサービスです。AI、IoT、コンピューティング、ストレージの機能を備え、よりインテリジェントなクラウドを実現します。

また、最新のヘテロジニアスサーバー『FusionServer G』シリーズ（写真3）と、これをベースとしたインテリジェントなクラウドハードウェアプラットフォーム『Atlas』、ファーウェイの3,000以上のICT機能をパブリックAPI経由で開発者に開放する新たなソフトウェア開発用クラウド『DevCloud 2.0』なども発表しました。

さまざまな産業のパートナーがデジタル変革の成功事例を共有

基調講演やセッションには、多岐にわたる業界でデジタル変革をリードするファーウェイのパートナーからもスピーカーが登壇しました。

モジュール型データセンターで空港の運営効率を向上しているドバイ国際空港のプログラム管理・技術・インフラ責任者ロブ・ニューマン（Rob Newman）氏（写真4）、ビッグデータの活用を進める中国工商銀行のソフトウェア開発センターフェロー王暁平（ワン・シャオピン）氏（写真5）、IoTで物流を進化させるドイツポストDHLサプライチェーンの最高執行責任者兼最高情報責任者マルクス・フォス（Markus Voss）氏（写真6）のほか、スマートビルディングを手がけるハネウェル、コネクテッドカーの実現を目指す東風プジョーシトロエン、スマートシティを推進する深圳市交通警察局などの各企業・組織が、さまざまな領域でファーウェイとともに進めるビジネスのデジタル変革に向けた取り組みを共有しました。

さらなる拡大・深化を続ける多彩なパートナーシップ

こうした既存のパートナーシップに加え、新たな協業についても発表しました。

マイクロソフトと同社のアプリケーションをファーウェイのクラウドサービス上でリリースする戦略提携に関する覚書に署名したほか（写真7）、産業向けソリューションを提供するダッソー・システムズとは3DEXPERIENCEプラットフォームをファーウェイのクラウド上で稼働させるために連携を深めることを発表（写真8）。そのほか、ソフトウェア分野においてもチャイナソフトインターナショナル（中軟国際）をはじめとする6社をパートナーとしてエコシステムを構築していくことを示しました。

さらに、事業グループの垣根を超えた包括的なパートナーシップを促進する総合的パートナープログラムを実施し、2017年内に2億5,000万米ドル（約273億円^※）を投資する計画や、産業向けIoT活用を推進するIIC（インダストリアルインターネットコンソーシアム）とともにIICファーウェイオープンラボを開設することも発表しました。