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ファーウェイ・ジャパンの法人向けICTソリューション

2017.06.24

ファーウェイ・ジャパンは2012年に法人ビジネス事業本部を立ち上げ、IT、企業ネットワーク、UC&C(Unified Communication & Collaboration)の3分野を主力とする法人向けICTソリューション事業を本格化しました。日本企業のお客様に価値あるソリューションをお届けするため、日本市場を熟知したシステム・インテグレーター各社と戦略的パートナーシップを築き、お客様のニーズにマッチした革新的な製品・ソリューションを提供する「Being Integrated」戦略を掲げています。このコーナーではファーウェイ製品をご採用いただいたお客様の事例と、ともに課題解決を実現したパートナーからのコメントをご紹介します。

第1回は、ブログをはじめとする多くのコミュニティ・サービスやゲームなどを提供するインターネット・サービス『Ameba(アメーバ)』にファーウェイ製品をご採用いただいている株式会社サイバーエージェントの事例です。同社はAmebaにファーウェイのPCIe SSDカード『ES3000 V1(以下、ES3000)』を活用しているほか、運用の自動化を実現する独自開発のソフトウェア『Clover(クローバー)』を使ったプライベート・クラウド環境に1Uラック・サーバー『HUAWEI FusionServer RH1288 V2(以下、RH1288 V2)』を導入しています。今回これらの製品を同社に提案してくださったのが、2013年よりファーウェイ・ジャパンの戦略パートナーの1社として協業している日商エレクトロニクス株式会社です。

インターネット・サービス『Ameba』を支えるファーウェイ製品
抜群の高性能、故障率100台中0.3台の安定性が導入の決め手

ベンチマークで44万IOPSを記録

 インターネット広告代理店として1998年に設立されたサイバーエージェントは、いまではAmeba関連事業やインターネットメディア事業など、ビジネスの幅を広げています。特に、Amebaは昨年9月に10周年を迎え、利用者数が4 ,000万人を突破。国内屈指のインターネット・サービスとして名を馳せています。

 そのAmebaの大規模なシステムを支えている製品のひとつが、2013年秋ごろから導入されたES3000です。怡土氏は、「当社のシステム運用のコンセプトは、徹底した業務効率化と低コスト化。システム担当者が常に新しい製品を探しています。その中で、ファーウェイ製品に出会いました」と経緯を振り返ります。あるメーカーのSSDカードが故障したことでES3000にリプレースすることになったのですが、「導入を決めたのは、他社製品と比べて抜群に高性能だったから」と、平野氏は評価します。

 実際のシステムでは、1台のサーバーに2枚のES3000を挿して構築。ベンチマークを行ったところ、44万IOPSと、他社製品と比べて2倍以上の数値を記録しました。「ブログのタイムライン配信に使用し、レプリケーション遅延の解消につながりました。レイテンシは、導入前と比べて10分の1になっています」と平野氏。現在では、21台のサーバーでES3000を採用しています。

ラック・サーバー200台を採用

 ES3000を導入して高性能であることを認識したサイバーエージェントは、ラック・サーバーでもファーウェイ製品を採用することを決断しました。そこで目をつけたのが、『Intel® Xeon® E5-2600 V2』のプロセッサーを2基搭載可能で768GBの最大メモリと12TBの内蔵ストレージを備えたRH1288 V2でした。導入したのは2014年の春。現在では、200台ほどのRH1288 V2を運用しています。

 平野氏は、「プライベート・クラウドで最も重要なポイントは、停まらないシステムであるということ。他社製品と比べて故障率の低い点が採用の決め手になりました」と述べます。実際、100台あたりの故障発生件数は、他社製品の1.0~1.3台に対して、ファーウェイ製品は0.3台の低さとなっています。サイバーエージェントは、故障発生件数が極端に少ないことを高く評価し、子会社のサムザップが提供するスマートデバイス向けリアルタイムバトルRPG『戦国炎舞』の物理サーバー環境でも50台のRH1288 V2を導入することを決めました。

迅速なトラブル対応に期待

 サイバーエージェントのシステム構成として、怡土氏は「当社は、社内システムとして、オンプレミス、プライベート・クラウド、パブリック・クラウドという3種類の環境を整備しています。今後は、オンプレミス環境において、物理環境をできるだけ小規模にして、代わりにプライベート・クラウドの利用を促進していきます」と、方針を示します。プライベート・クラウドが主流になった場合、システム運用の効率化、コスト・パフォーマンスのよさが必要となります。平野氏は、「ファーウェイ製品には、高密度、低電力、新生代CPUへの迅速な対応に期待したいですね」と語ります。

 また、怡土氏は「当社は、米国を中心に外資系メーカーのサーバーを導入しているケースが多く、大きなトラブルが生じた場合、米国本社のサポートを待たなければならず、問題の解決まで多大な時間がかかることもありました。ファーウェイ・ジャパンのサポートには満足していますし、今後は本社が中国なので他社よりも距離が近いという点で、さらに迅速で質の高いサポートを提供してもらえることでしょう」と期待を込めます。

出典 :『 週刊BCN』2015年3月9日号 撮影 : 長谷川博一

パートナーの視点~日商エレクトロニクス
性能と品質における競争力を評価

 これまで米国系ベンダーの製品を中心に日本の企業向けにICTソリューションを提供してきた日商エレクトロニクスは、2013年のパートナーシップ締結によってファーウェイ製品を取り扱うことになりました。

 「現在、弊社が注力しているインターネット系企業では、事業の成長に合わせて常にシステムの拡張・増強のニーズがあります。その際、コストはもちろん、多くのエンド・ユーザーが利用するウェブ・サービスの性質上、サーバーやストレージの安定性と信頼性は最重要事項です。今回サイバーエージェント様にご採用いただいた2製品は、検証段階から安定した性能を発揮し、われわれも自信を持っておすすめすることができました」(岸野氏)

 「とはいえ、ファーウェイの企業向けICT製品はまだ日本のお客様にはなじみが薄いため、製品をご紹介するにあたっては、まずファーウェイという企業について知っていただき、信頼を獲得することが不可欠です。今回は弊社からの提案でお客様に開発環境や生産管理体制を中国の現地でご覧いただき、他社と比較してもまったく遜色ないベンダーだと実感してもらうことができました」(真木氏)

 ファーウェイ社員の対応も、お客様の期待と信頼に沿うものだったと言います。

 「営業担当者も技術者も、対応が非常に迅速で柔軟なので助かりました。お客様が納得いくまで製品を検証できるよう手配してくれただけでなく、コストと技術の両面でお客様のご要望を満たすために尽力してくれました。こうした誠意が伝わり、お客様の安心感につながったと思います」(岸野氏)「製品の初出荷時にはファーウェイのチームが当社社員とともに倉庫で点検・出荷作業に汗を流し、1日で100台以上も出荷することができました。サイバーエージェント様のようなインターネット企業ではスピード感が大事なので、短納期化の実現に努力してもらえたのはありがたかったです」(真木氏)

ファーウェイ・ジャパンはこのほかにも複数のパートナーと、開発から販売、サポートまで含めた密接な協業体制を築き、お客様のニーズにお応えして います。ファーウェイの法人向けICTソリューションについては、ウェブサイトもあわせてご覧ください。