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協業とイノベーションで英国経済の発展に寄与 ファーウェイUK

 ファーウェイは170以上の国々に事業拠点を持つグローバル企業です。このコーナーでは世界中に広がるファーウェイのビジネス・ネットワークの中から毎回ひとつのオフィスを紹介し、各国でファーウェイがどのようにビジネスを展開しているのか、また現地との文化交流の様子などを、各地の広報部員によるレポートでお伝えします。今回は、大規模な投資計画に基づき英国での事業を拡大するファーウェイUKを、同社の広報部ディレクター、エド・ブルースター(Ed Brewster)がご紹介します。

ファーウェイUK

設立 :2001年

所在地 :ロンドン、レディング、イプスウィッチ、ブリストルほか計10か所

従業員数 :約900名、うち70%が現地採用(2014年10月現在)

英国の通信事情

固定電話加入者数・普及率 : 3,338万人・52.9%

携帯電話加入者数・普及率 : 7,814万人・123.8%

インターネット普及率(利用者ベース) : 89.8%

固定ブロードバンド加入者数・普及率 : 2,256万人・35.7%(ITU調べ、2013年現在)

主要通信事業者 : BT、EE、O2(テレフォニカ傘下)、ボーダフォン、ヴァージン・メディア、ハチソン3G UK(3 UK)

大規模な投資計画

 2012年9月、ファーウェイの創業者兼CEO任正非(レン・ジェンフェイ)が英国を訪れ、デーヴィッド・キャメロン(David Cameron)英国首相と会談しました。そこで、2017年までに英国内で13億ポンド(約2,210億円※)の投資と調達を行うこと、ファーウェイUKの従業員数を当時の800名から1,500名まで増加させることを発表しました。こうした計画に基づき、2013年6月にはロンドンの西60kmに位置するレディングに、今後のさらなる事業拡大の拠点となる新たな本社オフィスを開設しました。

 ファーウェイUKは、英国内の主要な大学や研究機関との提携も進めています。今年1月、インペリアル・カレッジ・ロンドンと共同で、ビッグデータを活用するデータ・サイエンス研究を推進し、スマート・シティやeヘルスなどへの応用を促進するデータ・サイエンス・イノベーション研究所を設立することを発表しました。また、イングランド南東部のサリー大学が2015年1月に開設を予定している5Gイノベーション・センターの設立にも出資しています。これらを含め、ファーウェイUKは過去5年間で合計1,000万ポンド(約17億円※)を英国内の大学に投資してきました。

 研究開発においては、2012年にイングランド東部のイプスウィッチにあるCIP(Centre of Integrated Photonics:集積フォトニクス・センター)を統合したことに加え、今年6月にはICT用チップなどの研究を行うR&Dセンターをブリストルに新設することを発表しました。英国内でR&Dに携わる従業員はこれら2施設をあわせて2014年末までに140名に達する見込みで、2017年までに300名まで増員することを計画しています。

お客様との協業に支えられた成長

 欧州最初のオフィスとして開設されたファーウェイUKは、常にお客様のニーズを原動力として成長してきました。2005年に欧州のTier1通信事業者として初めて契約を締結したBTとは、10年近くにわたってともに超高速ブロードバンドの実現を目指しており、両社がサービスを提供した世帯数は2012年には1,000万に達しました。最近では、既存の銅線接続を利用して光接続と同等の速度での通信を可能にするFTTdp(Fibre To The DistributionPoint)G.FAST技術のフィールド・テストを共同で実施しています。

 EEとは、英国全土での4Gサービスを開始したほか、ロンドンのテックシティで世界最速のLTE-Aネットワークを展開することを発表しています。現在EEの4Gサービス利用者数は400万人を超えており、ファーウェイは国内主要都市での4Gロールアウトをサポートしています。

 また、英国に本社を置くボーダフォン・グループは、世界中で通信品質の改善に向けた投資を拡大する「プロジェクト・スプリング」プログラムの第1フェーズとして、2014年3月、SingleRANをはじめとするファーウェイのソリューションを採用する5年間の契約を締結しました。ファーウェイは同社から2012年には最優秀サプライヤー、2013年には責任あるサプライヤーとして賞を授与されています。

存在感を増すファーウェイのスマートフォン

 ネットワーク事業の成長と同時に、端末事業もその存在感を高めています。ファーウェイUKは現在、英国内のすべてのモバイル通信事業者と主要な販売業者に端末製品を提供しています。

 2012年にはフラッグシップ・スマートフォン『Ascend P6』のグローバル発表会をロンドンのライブハウス『ラウンドハウス』で開催し、大きな話題となりました。また今年1月、ファーウェイは英国が誇る世界有数のサッカー・チーム、アーセナルFCの公式グローバル・スマートフォン・パートナーとなりました。

サイバー・セキュリティ評価センター

 ファーウェイがグローバルで確立しているエンド・ツー・エンドのサイバー・セキュリティ保証システムの一環として、英国では2010年にオックスフォードシャー州のバンベリーにHCSEC(Huawei Cyber Security Evaluation Center:ファーウェイ・サイバー・セキュリティ評価センター)を設立しています。「多くの目、多くの手、多くの確認」というアプローチのもと、ファーウェイのお客様と英国政府が共同で運営するこのセンターは、当社の製品とソリューションがサイバー・セキュリティ上の脅威に耐えうる品質を備えていることを検証する機能を担っています。

イノベーションと協業で英国ICTの発展に寄与

 英国内で事業を開始して十数年、ファーウェイは通信機器ベンダーから総合的なICTソリューション・プロバイダーへと成長を遂げてきました。

 ブリストルのR&Dセンター開設に際し、英国のジョージ・オズボーン(George Osborne)財務相は、「世界最大規模の通信機器メーカーであるファーウェイが英国でイノベーションに取り組むと決定したことは、英国の高度に成熟した労働力の質の高さを裏付けるもので、その長期経済計画が順調に機能していることを示しています」と語りました。英国は、技術革新とグローバルな交易によって発展してきた国です。ファーウェイUKは今後も技術力とオープンな協業体制を最大限に生かして、英国のICT産業の発展に寄与し、お客様やエンド・ユーザーの皆様に新たな価値を提供し続けていきます。

※1ポンド170円換算

2012年9月に会談したデーヴィッド・キャメロン首相(写真左)とファーウェイCEO任正非

新本社オフィス開設を祝う英国労働年金省雇用担当大臣マーク・ホーバン氏(写真右)とファーウェイ取締役兼CFO孟晩舟(キャシー・メン)

今年7月にはアーセナルをフィーチャーしたスマートフォンの限定モデル『Ascend P7 Arsenal Edition』を発表。リアカバーにチームのエンブレムをあしらい、新旧のホーム・スタジアムの画像や今年のFAカップの優勝祝賀風景の壁紙など、アーセナル・ファンをうならせるこだわりが細部まで詰まっている

エド・ブルースター( Ed Brewster)

ファーウェイUK 広報部ディレクター

大手保険会社やハチソン3G UKを経て、2011年12月ファーウェイに入社。ロンドン中心部のオフィスはエコノミストやBBCなどの国際的なメディアやイギリス政府とも近く、コミュニケーションがとりやすいことが気に入っている。愛犬のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルと暮らす2児の父。