このサイトはCookieを使用しています。 サイトを閲覧し続けることで、Cookieの使用に同意したものとみなされます。 プライバシーポリシーを読む>

Intelligent Nationの実現に貢献 ファーウェイ・シンガポール

 ファーウェイは140以上の国々に事業拠点を持つグローバル企業です。このコーナーでは世界中に広がるファーウェイのビジネス・ネットワークの中から毎回ひとつのオフィスを紹介し、各国でファーウェイがどのようにビジネスを展開しているのか、また現地との文化交流の様子などを、各地の広報部員によるレポートでお伝えします。今回は、先進的なICT立国を目指す政府の計画に重要な貢献をしているファーウェイ・シンガポールを、同社の広報部ディレクター、リン・ゼン(Lynn Zeng)がご紹介します。

ファーウェイ・シンガポール

設立 : 2001年

所在地 :シンガポール

従業員数 :約800名(2013年9月現在)

シンガポールの通信事情

固定電話加入者数・普及率:199万人・37.85%

携帯電話加入者数・普及率:806万人・153.4%

インターネット普及率(利用者ベース):74.18%

固定ブロードバンド加入者数・普及率:137万人・26.08%(ITU調べ、2012年現在)

主要通信事業者:シンガポール・テレコム(SingTel)、スターハブ(StarHub)、エムワン(M1)

国全体のICTの発展に向けて

 ファーウェイは2001年にシンガポール・オフィスを開設しました。設立当初の従業員数は20名弱。当時のシンガポールは通信事業が完全自由化された直後で、事業者のお客様にとっても、ファーウェイにとっても、多くの課題とチャンスが目の前に広がっていました。それから12年間、ファーウェイ・シンガポールは同国のお客様にとって最良のビジネス・パートナーとなることを使命とし、事業を発展させてきました。

 シンガポール政府はスマート・シティーの先駆者として「Intelligent Nation 2015(iN2015)」と称する官民一体の10か年計画を掲げ、2015年までに先進的な情報通信プラットフォームを整備して、シンガポールを「情報通信を原動力としたインテリジェントな国家、グローバルな都市」にすることを目指しています。iN2015の効果は、情報通信産業の付加価値2倍、同分野の輸出額3倍、雇用創出8万人と見込まれています。

 ファーウェイ・シンガポールはiN2015のビジョンに賛同し、その実現に向けて積極的に貢献しています。iN2015の中核を占める全国規模の次世代ブロードバンド・ネットワーク構築プロジェクトにおいても重要な役割を果たしており、2009年には、スターハブ傘下のヌクレウス・コネクト(Nucleus Connect)とともに、世界初のオープン・アクセス商用ブロードバンドを全国展開するプロジェクトをスタートしました。このネットワークが完成すれば、国内のあらゆる場所で1Gbpsの超高速ブロードバンドが利用できるようになります。

 そのほかにもファーウェイは、国内の通信事業者と数多くの協業を行ってきました。2006年にはシンガポール・テレコムの音声通話サービスを、電話回線からNGNコア・ネットワークによるVoIPへと進化させました。2011年にはエムワンの4G/LTEネットワークの展開、スターハブのクラウド・コンピューティング・データセンターの構築を実施。2012年にはシンガポール・テレコムへのマネージド・サービスの提供を開始しました。また今年は、エムワンの4G/LTEネットワークをさらにアップグレードしました。

価値あるイノベーションを目指す共同研究開発

 国全体のICTの発展に寄与するためには、現地の企業や研究機関との共同研究開発を通じ、お客様や利用者の現状とニーズに合わせた技術革新が重要です。ファーウェイ・シンガポールは、IDA(シンガポール情報通信発展管理局)、M D A(シンガポールメディア発展管理局)およびシンガポール・テレコム、エムワン、スターハブの通信事業者3社すべてと、それぞれに共同開発メカニズムを構築しています。また、A*STAR(シンガポール科学技術研究局)と、その傘下のI²R(情報通信研究所)およびETPL(Exploit Technologies Pte. Ltd.)とともに、先進的ICT製品の商用化に向けた共同研究を行っています。さらに、IDAの情報通信体験センターiExperienceを支援するとともに、同局の技術委員会のワーキング・グループのメンバーとしてIPv6や次世代ブロードバンド・ネットワークに関する提案を積極的に行っています。

デジタル・デバイドの解消に向けたCSR活動

 ファーウェイ・シンガポールは、企業市民としてさまざまなCSR活動も行っています。エムワンとシンガポール・テレコムによるチャリティー・ゴルフ、フロスト&サリバンのチャリティー・ラン、INSEAD主催の文化週間といったチャリティー活動や文化的イベントへのスポンサーを通じて地域社会に参加するほか、デジタル・デバイドの解消に向けて教育や科学研究を支援し、ICT人材の育成に努めています。

 2012年にはシンガポールの理工系高等教育機関テマセク・ポリテクニックと共同研究室を立ち上げ、クラウド・コンピューティングと通信技術の共同研究を開始しました。また、ファーウェイがグローバルに推進している「Telecom Seeds for theFuture」プログラムの一環として、ITE(技術教育学院)の電子情報通信技術学部と提携し、iN2015の次世代ブロードバンド・ネットワーク・プロジェクトでも重要な技術であるGPON(Gigabit Passive Optical Network)分野での人材開発トレーニングを実施し、シンガポールのICT業界で即戦力として活躍できる人材の育成を目指しています。

通信がもたらす無限の可能性

 現在、ファーウェイ・シンガポールは同国の通信業界の新興ビジネス分野においてトップ・シェアを獲得しており、その通信機器は全国民の3分の2以上にネットワークへのアクセスを提供しています。また、2011年までに現地市場での受注数は1億件に達しました。従業員は800名に増え、そのうち90%近くが現地採用です。

 12年間の道のりは実にやりがいのあるもので、ファーウェイのこうした努力を評価していただける機会も数多くありました。2011年には、フロスト&サリバンのアジア太平洋ICTアワードにおいて「年間最優秀サプライヤー賞」を含む3つの賞を授与されました。シンガポールで毎年開催されるCommunicAsiaでは、2011年から3年連続で「最優秀ベンダー賞」、2013年には「最優秀プロジェクト賞」を受賞しています。また、シンガポールで最も成功した企業1,000社を選ぶ「シンガポール1000」では2011年から3年連続で情報通信分野の「優秀なセールス/売上」部門で1位に選ばれ、2013年には新たに「最も急成長した50社」のひとつにも選定されました。2013年には「通信およびネットワーク分野におけるアジア太平洋地域で最も理想的な就職先」にも選ばれています。

 ファーウェイ・シンガポールは現在、ビッグ・データやグリーン・テクノロジーなどの先端技術を最前線で開拓し、シンガポールのICT業界をリードしています。これからも価値あるイノベーションによって通信がもたらす可能性を拡大することで、同国が成長と競争力を維持していくための支援を続けていきます。通信技術を通じて人々の生活を豊かにするというファーウェイの使命を果たすと同時に、世界を牽引するICT立国の実現に貢献していきたいと考えています。