ファーウェイ、第7回サイエンス・インカレに協賛し企業賞を授与
二宮香織さん、本浪歩実さん、瀬口まゆさんの「別府『湯の花』の皮膚に対する効果」
華為技術日本株式会社(以下、ファーウェイ・ジャパン)は、ファーウェイがグローバルで取り組むICT人材育成の一環として、文部科学省主催第7回「サイエンス・インカレ」(3月4日・5日、立教大学池袋キャンパス)に協賛し、別府大学食物栄養科学部食物栄養学科3年 二宮香織さん、本浪歩実さん、瀬口まゆさんの「別府『湯の花』の皮膚に対する効果」に関する研究にサイエンス・インカレ・コンソーシアム参加企業賞「ファーウェイ賞」を授与しました。今年で7回目となる同大会では、日本全国から参加した学生169 組が研究の成果を披露しました。ファーウェイは2015年から4年連続で同大会に協賛するとともに、新規性、実用性、グローバルに活躍できるコミュニケーション力を基準として選出する「ファーウェイ賞」を授与しています。
「ファーウェイ賞」を受賞した別府大学食物栄養科学部食物栄養学科3年
二宮香織さん、本浪歩実さん、瀬口まゆさん
ファーウェイはICTの研究開発に継続的に投資し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成への貢献を目指しています。とりわけ、ICTとの相関が高い教育に関する目標4の向上に重点を置き、ファーウェイ社内の研修機関であるファーウェイユニバーシティと世界45か所に設置するトレーニングセンターでのICT人材育成のほか、日本では「サイエンス・インカレ」への協賛や、日本を含む世界108か国から3,650以上の学生が参加するファーウェイ本社(中国・深圳)でのICT研修プログラム「Seeds for the Future」などを通じて、人を起点とした地域社会への貢献を進めています。
「ファーウェイ賞」の受賞にあたり、別府大学の二宮香織さん、本浪歩実さん、瀬口まゆさんは次のように述べています。「私たちの発表番号が呼ばれた時は、耳を疑いました。素晴らしい賞をいただけて驚くとともに、別府のPRにつながることを嬉しく思います。今後は『湯の花』をもっと民間療法に活用できる方法を研究していきたいと考えています」
ファーウェイ・ジャパン 渉外・広報本部長 林 嘯(リン・ショウ)は次のように述べています。「ICTはいまや私たちの毎日の生活に欠かせないものとなっています。ファーウェイはすべての人々、家庭や組織にデジタル化の価値を提供し、完全につながったインテリジェントな世界を実現し、経済の成長や社会の発展に尽力しています。サイエンス・インカレに挑戦する学生の皆さんが、ファーウェイが目指す、より“つながった”世界を実現するイノベーションを生み出してくださるよう願っています」
<ご参考>
サイエンス・インカレについて
学生の能力・研究意欲を高めるとともに、課題設定能力、課題探究能力、プレゼンテーション能力等を備えた創造性豊かな科学技術人材を育成することを目的に2012年2月より文部科学省の主催及び協賛企業・団体の協力により実施されています。全国の科学技術分野を学ぶ学部生が研究を発表し、優れた発表には文部科学大臣賞や企業賞が授与されます。
今年の第7回サイエンス・インカレでは日本全国から参加した学生169組が研究の成果を披露しました。詳しくは文部科学省サイエンス・インカレのホームページをご参照ください。
ファーウェイ賞 受賞研究および選考理由
受賞研究: 発表番号214番 「別府「湯の花」の皮膚に対する効果」
別府大学食物栄養科学部食物栄養学科3年 二宮香織さん、本浪歩実さん、瀬口まゆさん
<概要>大分県別府市の無形民俗文化財「湯の花製法」で作られた「湯の花」は入浴剤として販売され、あせも・いんきん・うちみ・肩こりなどへの効能が記載されているが、これまでにこうした効能を科学的に検証した研究論文はなかった。今回の受賞論文では、疾患の治療や予防を目的に「湯の花」を購入している複数人にモニタリング調査を行い、アトピー症状への改善が顕著であったことからその原因菌である黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性作用を検討した。また「湯の花」を樹状細胞に添加して網羅的に遺伝子解析を行い免疫系への影響を調べたほか、皮膚基底層への浸透を検証した。この結果、「湯の花」を入浴剤として使用した際にアトピー症状が改善される経緯を科学的に検証・考察できた。
選考理由: 当たり前と思われていた古い文化に科学のメスを入れ、イノベーションの種の発掘につなげられる可能性に気づかされた。また、地域活性という社会課題解決への有用性も評価できる。