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ファーウェイ・ジャパン、WIDEプロジェクトの研究用バックボーン・ネットワークの刷新を支援 40Gbpsから100Gbpsベースへ

2015.06.11

 WIDEプロジェクトは、超高速で大量のトラフィックへの対応が予想される未来のインターネット環境のデザインのために、従来の10Gbps/40Gbpsベースのシステムに加えて100Gbpsに対応した研究用テストベッドの設計・実装・運用に着手しました。 この実現に向けて、同プロジェクトは華為技術日本株式会社(以下、ファーウェイ・ジャパン)と共同で、同プロジェクトが保有・運用する研究用バックボーン・ネットワーク(以下、WIDEインターネット)を100Gbpsベースへ拡張するための機材更新に着手しました。すでに本日までに慶應義塾大学や東京大学などのWIDEプロジェクト拠点間の相互接続部分の更新を完了しており、6月10日から幕張メッセで開催中のInterop Tokyo 2015では、会場に構築された先端技術の検証ネットワークであるShowNetとWIDEインターネットを接続することで、最先端のネットワーク技術とその未来に触れる機会の提供に寄与しています。また、世界最先端の観測施設を擁する国立天文台(三鷹市)にも接続し、日本のみならず世界の研究者へ提供される膨大な観測データの超高速伝送を支援しています。

 WIDEプロジェクトは、インターネット黎明期の1988年からインターネット関連技術の実践的な研究開発を行う研究コンソーシアムです。現在、100社を超える企業および40校以上の学術組織などと共同研究を行い、その研究用バックボーン・ネットワークとしてWIDEインターネットを保有・運用しています。

 ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)の日本法人であるファーウェイ・ジャパンは2005年に設立され、今年10周年を迎えます。日本に根ざすグローバルICT企業として日本国内における最先端ICT技術の研究や人材育成を積極的に支援しており、今回のWIDEネットワークの更新プロジェクトでは同社のコア・ルータNE5000Eをはじめとするバックボーン・ネットワークソリューションを寄贈したほか、これらの設置を行いました。

 WIDEプロジェクトの代表を務める東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 江崎 浩氏は、次のように述べています。「ファーウェイの最先端のソリューションを活用し、マルチベンダー環境で動作するWIDEインターネットを迅速に刷新・アップグレードできたことを大変嬉しく思います。今後は100Gbpsベースの広域広帯域・高機能なマルチベンダー研究ネットワーク上で国内外の学術ネットワークとの相互接続、連携・協調した研究活動を加速することで、さらなるインターネットの発展と進化に貢献していきます。こうした活動が、WIDEプロジェクトのリーダーシップをさらに推し進めると感じています」

 また、ファーウェイ・ジャパン 代表取締役社長の王 剣峰(ジェフ・ワン)は、次のように述べています。「通信技術の革新を世界的にリードするWIDEプロジェクトの研究活動にお役に立てることを嬉しく思います。今後も継続的に保守サービスを提供することで、WIDEプロジェクトのほか、WIDEインターネットを活用する大学や研究機関による多様な研究プロジェクトを後方から支援していきます。ファーウェイはICTの革新にはマラソンのように息の長い、長期視点での戦略投資が不可欠であると考えており、今後も日本発のICTの発展を継続的に支援していきます」

<ご参考>

WIDEインターネット 更新プロジェクトのネットワーク・トポロジー(概念図)

コア・ルータ NE5000E

400GbEに対応したIPパケット転送性能と、業界トップクラスの省電力、従来比1/4以下の省スペース化を実現した大容量コア・ルーター
製品ウェブサイト

マルチサービス・ルータ NE40E-X8A

拡張ボードにより、BRAS/CGN/FireWallサービスに対応するマルチサービス・ルーター
製品ウェブサイト

データセンタ・スイッチ CloudEngine 12804

業界最高クラスのキャパシティを誇るデータセンター・スイッチ
製品ウェブサイト

B100Gプラットフォーム OptiX OSN9800

Beyond 100G時代に対応したインテリジェント光トランスポート・プラットフォーム
製品ウェブサイト

【WIDEプロジェクトについて】

WIDEプロジェクト(http://www.wide.ad.jp/)Widely Integrated Distributed Environmentの略。インターネット技術に関する総合的で実践的な研究開発を推進する産官学共同の研究開発コンソーシアムです。代表は東京大学大学院情報理工学系研究科 江崎浩。1988年に慶應義塾大学の村井純が中心となって設立し、現在、100社を超える企業および40校以上の学術組織が参画して、次世代インターネット技術に関する幅広い研究開発活動を展開しています。