ファーウェイ、オール・クラウド・ネットワーク・アーキテクチャを発表
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は3月20日、世界最大級のIT 見本市CeBIT 2017(3月20~24日、ドイツ・ハノーバー)において、企業向けオール・クラウド・ネットワーク・アーキテクチャを発表しました。オール・クラウド・ネットワーク・アーキテクチャを通じてアジャイルなサービス・イノベーションやユビキタスなセキュリティ保護などの究極のユーザー体験を提供し、企業による迅速なデジタル変革を支援します。
デジタル変革は、かつてないスピードでテクノロジー市場の勢力図を塗り替えています。IDCが実施した調査によれば、64%の企業がデジタル変革の利点を模索している「デジタル探求者」または「デジタル・プレイヤー」です。このうち、政府機関、金融、製造業はデジタル変革に多く投資してきたパイオニア的な存在です。例えば政府機関は、ファーウェイのデジタル化されたネットワーク・プラットフォームによって機能の変革やオフィスでの業務モデルの改革を実現し、効率性に優れ、標準化された高品質な公共サービスを提供できます。金融業界では、ユーザーの行動データのモデリングを通じたビッグデータ分析により、意思決定における効率性を向上し、金融製品や個人向け金融サービスにおいて迅速なイノベーションが可能になります。また、製造業では、IoTテクノロジーを活用した予防保全によって事業運営コストを削減できます。
ファーウェイ スイッチおよびエンタープライズ・ゲートウェイ・プロダクトライン プレジデントの胡克文(ケビン・フー)は次のように述べています。 「デジタル変革は、クラウド・コンピューティング、SDN、NFVなどの新たなテクノロジーの活用を意味するだけでなく、ビジネス・モデル、オペレーション・モデル、思考パターンの改革をももたらします。ファーウェイのオール・クラウド・ネットワーク・アーキテクチャが最終的に目指すのは、各産業におけるアプリケーション・シナリオに特化したオール・クラウド・ネットワークを提供し、企業によるビジネスの成功を支援することです。オール・クラウド・ネットワーク・アーキテクチャはユビキタスな接続、オープンなクラウド基盤、ソーシャル・テクノロジーによる産業アプリケーションを実現します。さらに、ネットワークのリソース管理を簡素化し、ネットワーク・データの価値を高めます。こうした要素のすべてが、企業が無限の可能性を秘めたビジネス・チャンスを獲得するうえで不可欠なオープンなネットワークを形成します」
ファーウェイのオールクラウド・ネットワーク・アーキテクチャは、以下の3要素で構成されます。
- ユビキタスな接続: キャンパス、ブランチ、IoTの各シナリオにおいて、データセンターを通じて人、モノ、データ、アプリケーションの完全な接続を実現します。
- オープンなクラウド基盤:ネットワークをクラウド上で管理することで、迅速なサービス展開とシンプルなO&Mを実現します。また、リソースの一元的なスケジューリングによって効率性を向上できます。さらに、オープンAPIによってネットワーク機器や業界特有のアプリケーションと相互に接続可能なため、従来の業務範囲を超えてサービスを拡張し、ビジネス・モデルのさらなるイノベーションを支えます。
- ソーシャル・テクノロジーとの連携:クラウド・ベースのビッグデータ分析を使用して各業界独自の豊富なSaaSサービスを提供し、アプリケーションの孤立化をなくし、ネットワーク、アプリケーション、データによってもたらされるデジタル化の利点を企業とユーザー間、企業間、およびユーザー間で共有できるようします。
ファーウェイはオール・クラウド・ネットワーク・アーキテクチャを通じて、さまざまなユース・シナリオでネットワークを再構築するための6つのクラウド対応ソリューションを提供します。CloudFabricは、企業向けクラウド・サービスの長期的な進化に対応するため、シンプルで効率性の高いオープンなクラウド・データセンター・ネットワークを構築するソリューションです。CloudDCIは、クラウド・サービスをベースにオンデマンドかつスマートなデータセンター相互接続用のネットワークを構築するソリューションです。CloudCampusは、キャンパス・ネットワークにおけるWi-Fi接続も含め、ネットワークの展開からO&Mまでのライフサイクル全体を通じてネットワークを100%クラウド上で管理するソリューションです。CloudEPNは、費用対効果が高く、付加価値のあるオンデマンドなネットワーク・サービスを企業に提供します。Edge-Computing-IoTは、予防保全に求められる要件を満たし、垂直産業のデジタル変革を支えます。さらに、ユビキタスなセキュリティ・ソリューションによって自己防衛型のプロアクティブな保護システムを構築します。
ファーウェイはオール・クラウド・ネットワーク・アーキテクチャの提供において、お客様にソリューションの発注から利用まで一気通貫したオール・デジタル体験を提供します。パートナー各社と連携し、Win-Winなエコシステムを創出し、ROADS(Real-time:リアルタイム、On-demand:オンデマンド、All online:すべてがオンライン、DIY、Social:ソーシャル)体験を企業に提供します。
3 月20~24 日までドイツ・ハノーバーで開催された国際情報通信技術見本市「CeBIT(セビット)2017」において、ファーウェイは最新製品やソリューションをホール2(ブース番号C30)で展示しました。詳細は、CeBIT2017 特設サイト(英語、http://e.huawei.com/topic/cebit2017-en/index.html)をご覧ください。
※本参考資料は2017年3月20日(現地時間)にドイツ・ハノーバーで発表されたプレスリリースの翻訳版です。